暗くて長いは平常運転

読んで不快になってもそこは自己責任ということで

歌舞伎「マハーバーラタ戦記」を見に行ってきたよ

お題のまんまです。東京は歌舞伎座マハーバーラタを見に行ってきました。

発表があってすぐ「見たい!」と思って欲望の赴くまま行ってしまいましたが大正解でしたよ。機会とお金があればもう一度と言わず何度でも通いたいくらい楽しかったのです。否、お金さへあれば機会など捻り出してみせますとも。

そのくらい見ている最中はもちろん見終わった後も楽しくて見応えのあるお舞台でした。

それというもの

鶴妖朶姫が美しすぎる

の一言に尽きます、ええ、ええ。

容姿はもちろんのことなのですがその精神その悪逆その孤独、どこをどう切っても美しい。鶴妖朶が登場しただけでそれまで比較的のびのびとおおらかだった話の展開がピリッと引き締まります。美しいからな、鶴妖朶様は。

 

常々

悪役には哲学がなくてはいけない、悪役がカッコよくないお話はクソ

だと思っているのですが、その点鶴妖朶様は完の璧。終盤遅すぎた親友との出会いを嘆きこそすれ最初から最後まで躊躇なく邪悪であらせられるわけですよ。

たまたま運よく花道横の席だったのですが駆け出していく横顔の冷酷な美しさといったらなかったです。

兎にも角にも鶴妖朶様が最初から最後まで美しくかっこいいのでそれだけ拝みにいっても損はないと思います。

というわけで、マハーバーラタ戦記迷っている人は今すぐチケットをポチッとするべき。

 

鶴妖朶様の美しさ以外ですが、入れ事がちょっと古い。五王子の末っ子が双子だからでしょうけれどザ・たっちって…でもまあ大変ウケていたのであれで良いのでしょう。

カルナと五王子のお母上クンティ姫、美しい。こちらも大変お美しい、そして可憐だ。

ガンジス川の滸でマントラを唱える赤姫…ん?赤姫がガンジス川の滸に?いいんです、2.5次元舞台じゃなくて歌舞伎だから。象の国はきっとインド的なアレな国じゃないんですよ。

シヴァ神のお祭りのシーン、みんな楽しそうに踊っているその中に一人超真顔の役者さんいた。横の方がめっちゃ笑顔で楽しそうだったから余計目が離せなかった。お祭り楽しくなかったのかな?

それからいつも引っかかる名前。太陽神と帝釈天問題。太陽神はともかくとして、インドラと帝釈天ではもはや別人ではないの?そこはスーリヤとインドラでよかったんでないの?他の役名も原作に近いようにしてるのになんでそこ変えちゃったのかな?

すっっごく昔にスーパー歌舞伎三国志を見た時も曹操に面と向かって曹操なんて呼びかけたら殺されちゃうよ〜って思ったんですが、その時は友人に字なんて見ている人は誰も知らん!と諭されそういうもんかと納得したのですが、マハーバーラタは別によくね???

で、その天上界の方々ですが大変きらびやかでしたわ。

実は歌舞伎ってすごく苦手なのですが、それっていうのも「絶世の美女が!」って言われて登場してきたお姫様を大きいお兄さんが演じられている場合

美女っていうかおじいちゃんやんけ!

って現実に引き戻されちゃうからなのですが、今回その心配は全くなかったです。

あれは紛れもなく神々の世界です、人間からは出ないなんかオーラ的なアレが出まくってました。  

忘れてました、音楽!音楽がすごくいいです!一瞬中央アメリカの匂いがしましたがきっと気のせいでしょう。

まあ、何が言いたいかというと「マハーバーラタ戦記」はとっても楽しいのでみんな見に行くといいよ!ってことです。

 

おまけ

有楽町駅前の6th by ORIENTAL HOTELのパンケーキめっちゃおいしいよ❤️

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